2001 2 25 (日)
晴れのち曇り |
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◆◆◆ 一日乗車券のない路線はきつい ◆◆◆ |
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JR、東急、地下鉄、京急に続き、5度目の訪問となる横浜 |
一定の区間を絶えず乗り降りする駅めぐりにおいて、すばらしい威力を発揮してくれるのが、一日乗車券を始めとした乗り放題となる切符だが、すべての路線に設定されているわけではなく、その場合は乗り降りするたびに一回一回切符を買い直さねばならない。これから行く相模鉄道も残念ながらそういった類の切符はないようで、気軽に日帰りできる場所にありながら、なかなか足を踏み入れる気になれなかった路線のひとつだ。しかしすべての駅を乗り降りすると決めている以上、いつかはやって来なければならないため、あえて今回多大なる出費を覚悟して、全駅制覇に乗り出すことにした。 |
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横浜から一つ目の駅平沼橋 前後の駅間距離は1キロに満たない |
横浜から初乗り運賃にあたる140円の切符を買い、各駅停車に乗り込む。ターミナルをあとにした列車は、すべるように走り出したが、すぐに減速し、次の駅平沼橋へ到着する。ここまでわずか900メートルで、後方にまだ横浜の駅が見えている。自動改札で切符は回収されてしまい、次の駅へ進むには、また改めて140円の切符を買わなければならない。改札さえ出なければ、さらに2駅先の天王町まで行けるのだから、それを思うと何ともばからしくなる。そこに何か用事でもあるのならともかく、単に駅を観察するだけなのだからなおさらだ。けれどもそれが自分自身に課したルールなのだから、文句を言っても始まらない。 |
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急行は停まらない鶴ヶ峰だが、乗降客数は線内でも上位に入る |
せめてもの抵抗として、次の西横浜までは、列車を使わずに歩いてみる。駅「制覇」の条件としては、「乗る」か「降りる」かのどちらか一方でもいいわけだから、歩いてたどり着いた西横浜でも、そこから列車に乗れば、その時点で西横浜は制覇となる。そしてその次の天王町で降りたところでさらに天王町もカウントされるので、また一駅歩き、これを繰り返していけば、かなりの節約効果が期待できる。幸いなことに、駅間距離は全線にわたって大部分が1キロ前後と短いため、歩くことはさほど苦にならない。それどころか、駅周辺の状況がくまなく観察でき、また運動不足の解消にもなるので、マンネリ化した都市部の駅めぐりに新たな刺激が加わり、気分転換にはもってこいだ。 |
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かしわ台には遠く離れた裏手にも東口駅舎がある |
その都度お金を払っているせいか、駅を見る眼にも自ずと力が入る。これが一日券だと、たくさん乗り降りしなければ損だ、というケチな性格が災いし、どうしても先へ先へと急いでしまうが、乗り降りするたびにお金が減っていく今回の場合は、先走ることにあまり意味はなく、むしろ列車を何本か見送って、しばらく駅に留まっていたくなる。列車が着くたびに駅はざわめき、改札口から吐き出された人々が三々五々散っていく光景をのんびり眺めていると、都市部の駅めぐりも満更ではないなどと思えてくる。明日も明後日も、そしてこれからもずっと同じ光景が展開されていくのだろう、などと考えるひとときは、結構贅沢な時間の過ごし方なのかもしれない。 |
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小田急線のホームがすぐとなりにある海老名だが、改札口は別 |
だが、朝早く横浜を出たというのに、終点の海老名にたどり着いたのはもう夕方近く。通常なら4時間足らずで片づくところを、半分近く歩きを入れたため、一日がかりとなってしまった。それにいくら節約できたとはいえ、この区間は通して買えば300円ですむのだから、やっぱりばかばかしさは拭えない。一日券の設定がない路線はまだまだたくさんあり、前途多難な日々が今後も予想される。しかし一筋縄ではいかないからこそ全駅下車は価値があるのであり、それを克服していくことに更なる野望を駆り立てられるのもまた事実といえる。なにはともあれ相模鉄道は全駅制覇できたので、また一歩前進したことには変わりない。それにしても、「3dayチケット」が使える関西の私鉄が羨ましい限りだ。 |