2001 3 10(土)    晴れ

 ◆◆◆ 気軽に楽しめる関東地区のローカル私鉄 ◆◆◆ 



始発駅となる常北太田はJR常陸太田の向かい側にある

JR水郡線の枝線の終点、常陸太田の駅を出ると、国道を挟んだ向かい側に常北太田の駅がある。ここから常磐線の大甕を経て、海岸近くの鮎川に至る18キロあまりの道のりを結んでいるのが日立電鉄だ。広い構内に真っ赤なボディーのワンマンカーが何台も停留し、旅の気分を掻き立てる。うれしいことに、土日と祭日には一日乗車券が発売されていて、懐を気にせずに思う存分駅めぐりを楽しむことができる。実はそのことをまったく知らずにふらっとやって来たのだが、たまたま今日が土曜日で、その切符の存在を偶然知ることになり、手痛い出費を覚悟していただけに、狂喜乱舞してしまったのである。



駅舎のない無人駅が多い 茂宮にて

沿線には14の駅があるが、ほとんどが無人駅で、駅舎すらない駅が目立つ。かつては木造駅舎が数多くあったようだが、昭和40年代に一斉に取り壊されてしまったらしく、駅前広場はガランとしていてひどく殺風景な駅が多い。ホームに待合室もなく、わずかに雨露をしのぐベンチがあるだけなので、のんびり滞在したくなるような気分にはなれず、電車の接近を知らせる踏切の警報が鳴り出すと、ホッと安心したりする。ワンマン運転だが、車内に整理券発行機はなく、その代わりに各駅に備え付けられているというのが変わっているといえば変わっている。昼間の時間帯に限り200円で自転車持ち込みOKというのも、他ではあまり見られない試みだ。



駅舎がある駅はそれだけで落ち着く 大沼にて

木造ではないものの、久慈浜や大沼など、駅舎がある駅もパラパラではあるが存在する。コンクリート製とはいえ、昭和40年代に建てられたものなので、それなりの年季が感じられ、結構いい味を出している。もっとも、ローカル私鉄の駅を回っているという先入観がそういう気にさせているのかもしれず、これが都会にある駅だったなら、何の変哲もないコンクリート駅舎として、すぐに忘れてしまうかもしれない。このように、同じような駅であっても時と場合で見方が変わる。周りに駅舎のある駅自体が少ないことも、これらの駅を際立たせる要因となっているのだろう。そういう意味で、これらの駅は、トクをしているという見方もできる。



河原子は沿線で唯一築堤上にある駅

運転間隔は40分に一本くらいとあまり多いとはいえないが、二駅進んで一駅戻るといった具合に、上りと下りの列車をうまく組み合わすことにより、効率を上げることができる。こんなことができるのも、一日券があってのこと。全14駅はあっけないくらいの早さで片づいてしまった。関東地区には魅力的なローカル私鉄が数多い。茨城交通や鹿島鉄道、関東鉄道常総線なども土日に限り一日券を発売している。「18きっぷ」をベースにして、これらを2路線や3路線掛け持ちして乗り歩いてみるのも面白そうだ。乗り放題の切符があると、それだけで訪れてみたくなるから、他の会社も是非とも見習ってほしいところだ。ムシのいい願いなのかもしれないが。

 

この日の乗下車駅

日立電鉄
・常北太田
・小沢
・常陸岡田
・川中子
・大橋
・茂宮
・久慈浜
・南高野
・大甕
・大沼
・水木
・桜川
・河原子
・鮎川

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


         
3月6日

3月13日