2001 3 25(日)    曇り時々雨

 ◆◆◆ なくなる前に降りておかねば ◆◆◆ 



国鉄時代からの駅舎が残る能登市ノ瀬

今春から臨時の「大垣夜行」のダイヤが変わり、「18きっぷ」でも午前中に能登半島まで行けるようになったのは助かる。のと鉄道の穴水−輪島間の廃止期日がとうとう一週間後に迫ってしまい気がかりだったが、やっと来ることができた。最後の日曜日とあって、車内は身動きもできないほどの混雑となり、「いつもこのくらい乗っていれば…」との声を何度も耳にする。輪島のひとつ手前、能登市ノ瀬でまずは降りる。駅舎は国鉄時代から建っている木造の建物で、ここしばらくこういう駅に出くわさなかったせいか、妙に気持ちがなごむ。夢中になって駅を降りまくったJRの駅めぐりをしていた時のことがふと懐かしく思い出された。



能登三井の待合室 「廃止まであと6日」の文字が痛々しい

18分後に折り返してくる反対方向へ行く列車に乗り、能登三井まで一駅戻る。交換可能駅だが反対側の線路は使用していないようで錆びついている。無人駅となったのはわりと最近のことのようだが、木造駅舎は健在で、特に傷みも見られない。壁や内装はリニューアルされているものの、建物自体は昔のままで、さまざまな思い出が染み込んでいるようだ。だがそれも、あと一週間で御役御免となる運命にあり、今まさに、65年あまりに及ぶ歴史に幕が下ろされようとしている。誰が書いたのか知らないが、廃止まであと6日、と書かれた紙が待合室に掲げられ、いっそう切なさを募らせる。よそ者の私には、「ご苦労さまでした」と言ってやることぐらいしかできない。



終着駅の輪島 一週間後にはもうここに列車はやって来ない

次の下り列車で終点の輪島へ。ここは15年前、まだ国鉄だった頃に訪れたことがある。急行「能登路」が発着し、多くの観光客で賑わっていたのを思い出すが、それももう昔語りになってしまった。待合室には「さよなら のと鉄道」と題した写真展が開かれ、すでに廃止へのカウントダウンが始まっている。とりあえずこれで、間もなく消える3駅は、廃止前に降りることができたので、ひとまず胸のつかえは取れた。その他の駅は、落ち着いてからゆっくり回ることにして、今回は一旦引き上げる。そして31日の最終日に、再びこの地を訪れて、最後のお別れをするつもりだ。だけど、こんな悲しい駅めぐりは、できれば今回限りにしたいものだ。

 

この日の乗下車駅

のと鉄道
・能登市ノ瀬
・能登三井
・輪島

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


         
3月20日

3月30日