2001 5 10(木)    曇り

 ◆◆◆  都心を横断する路面電車  ◆◆◆ 



東京でまだこのような光景が見られるのは意外な気がする

このところ駅めぐりはサボりがちで、なかなか外出する気になれず、どうもスランプに陥ってしまったようだ。階段を昇り下りする煩わしさにその原因があるのかもしれず、ならばその必要のない路面電車でも攻めてみようか、というわけで、都電荒川線を選んでみた。車の通行のじゃまになるとして急速にその姿を消して行った路面電車だが、東京のど真ん中でまだ見られるのは少し意外な気がする。三ノ輪橋−早稲田間12.2キロを約45分かけて結ぶ都電荒川線は、路面電車の中では比較的距離の長い方で、30もの駅を有する。駅間をさっと移動してしまう通常の鉄道とはおもむきが異なり、車内からも町の様子をつぶさに観察できるというのも路面電車の魅力だ。



電車乗り場はバリアフリーを意識した造り 西ヶ原四丁目にて

通常路面電車の停留場というのは、だいたい高さ20センチ前後の安全地帯が設けられているのが普通だが、ここのは70センチもの高さがあり、安全地帯というより、完全にプラットホームといった感じだ。ホームと電車の床の高さを同じにして、乗り降りの際に段差をなくす配慮をしたためで、道路から直接乗り降りする岐阜の路面電車といい、同じ路面電車でも、会社によってずいぶん違いがある。一概にどちらがいいとはいえないが、少なくとも都電の場合は、ホームから道路までもスロープが設けられていて、車椅子でもそのままスムーズに乗り降りできるので、完全にバリアフリーを意識していることがうかがえる。



道路上を走る区間は全体の1割程度 宮ノ前にて

閑静な住宅街が広がる早稲田側と、下町風情が漂う三ノ輪側では町の様子も異なり、客層にも微妙な変化が感じられる。道路から独立した専用軌道を走る区間が大部分を占めるが、飛鳥山や宮ノ前付近など、自動車と一体となって走行する併用軌道となる所もあり、移り行く車窓風景は多彩で飽きさせない。電車は後から後からやって来るのであわてて乗り込む必要はなく、あえて何本か見送ってみたり、あるいは走り去る電車を横目で見ながらとなりの駅まで歩いてみたりしてみる。30駅の探訪は、思っていたほど大変なことではなく、いつの間にかゴールまでやって来てしまったという感じだった。路面電車はさほど疲れずにたくさんの駅を回れるので助かる。

 

この日の乗下車駅

東京都交通局
・早稲田
・面影橋
・学習院下
・鬼子母神前
・雑司ヶ谷
・東池袋四丁目
・向原
・大塚駅前
・巣鴨新田
・庚申塚
・新庚申塚
・西ヶ原四丁目
・滝野川一丁目
・飛鳥山
・王子駅前
・栄町
・梶原
・荒川車庫前
・荒川遊園地前
・小台
・宮ノ前
・熊野前
・東尾久三丁目
・町屋二丁目
・町屋駅前
・荒川七丁目
・荒川二丁目
・荒川区役所前
・荒川一中前
・三ノ輪橋

 


         
5月4日

5月19日