2001 7 12(木)    晴れ

 ◆◆◆ 夏はそれだけで試練と化す ◆◆◆ 



駅前にそびえ立つ塔が何ともユニーク 高麗にて

雨が降らなくなったと思ったら、いつの間にか梅雨が開けてしまった。連日うだるような猛暑が続き、外出するのも億劫になる。けれどもこのままくすぶってばかりいては、一向に前へ進めない。とりあえず日帰りでどこかへ行って来ようと思い立ち、「秩父・奥武蔵フリー乗車券」を使ってみることにした。JRで発売している切符だが、西武鉄道や秩父鉄道にも一部フリー乗車区間があり、近年はこのように異なる会社線も交えたフリー切符をよく目にするようになってきた。私にとってはまさに願ったりかなったりで、今後もこのような切符がどんどん出てきてくれることを切に望む。さっそく早朝の電車で東飯能へ出て、西武鉄道から駅めぐりを開始する。



正丸の駅舎は山小屋風

西武鉄道のフリー乗車区間は東飯能−西武秩父間だけだが、もともと西武鉄道自体では一日乗車券を発売していないので、これだけでもかなり貴重だ。西武鉄道といえば、都心の通勤路線というイメージが付きまとうが、秩父へ向かうこの区間に関しては、山間を縫うように走る山岳鉄道の様相を呈し、東吾野や西吾野、正丸などは、山間の小駅といった感じで、駅前からハイキングコースが続き、森林浴や川遊びなどが堪能できる。平日の今日でも、ザックを背負った熟年グループを幾人も見かけたので、休日にはなかなかの賑わいになるのではないかと思われる。都心への通勤もそれなりにあるはずだが、ラッシュの時間帯を過ぎた今、その気配は微塵も感じられない。



西武秩父線の終点西武秩父 ここから御花畑の駅は目と鼻の先

引き続き秩父鉄道へ抜けようとして、大失態を演ずる。秩父鉄道へ直通する寄居行の電車に乗ったところ、西武秩父の駅の手前で渡り線を通り、いきなり御花畑の駅へ出てしまったのだ。西武秩父と御花畑は目と鼻の先で、運賃計算上は同じ駅と見なされているらしいが、自分のルールに従えば、これでは西武秩父を制覇したことにはならず、そこだけ穴が開いてしまうことになる。やむなく西武鉄道乗り場(西武秩父駅)へ移動し、そこからまた一駅戻ることで西武秩父をカウントすることができたが、都市部のように本数は多くないので、ざっと一時間は無駄になってしまった。ばかばかしいことこの上ないが、御花畑と西武秩父の関係が分かり、勉強にはなったと思う。



昔ながらの改札風景が今も変わらず続いている 長瀞にて

秩父鉄道は昨年の秋に、全線の約半分にあたる羽生−樋口間を片づけたが、開業当初からの木造駅舎が残っている駅がいくつもあり、感激したのを覚えている。三峰口へ向かう残り半分もまったく同じで、委託駅が多いものの、窓口で切符を売っている様は、まさに映画「鉄道員」を連想させる。あえて昔のままの姿を維持させているのかと思ったが、とある駅で聞いたところによると、単に建て替える予算がないだけとのこと。経営は苦しいようで、古い駅舎に感激している自分の能天気な振る舞いは、少々軽率だったのかもしれない。今後も建て替える予定はないようだが、そのことを素直に喜ぶのは、やはり失礼にあたることなのだろうか。



木造駅舎は気持ちが安らぐ 黒谷にて

今日の暑さは格別で、40度近くまで上がったみたいだ。照り返しが厳しく、決して快適な駅めぐりとはいかなかったが、そんなには疲れることなく行動することができたのは、風情のある駅が多かったからだろう。だけど明日もまた続けるだけの体力は残ってなく、今の時期は日帰りできる所を選んだ方が無難だ。夏本番を迎え、ますます暑さは厳しくなるばかりで、頻繁に乗り降りを繰り返さねばならない駅めぐりには、かなりつらい季節と言える。できればこの時期は外して行動したいところだが、まあ記録への挑戦でもあるわけだから、これも試練の場と割り切って、頑張ってみるべきことなのかもしれない。

 

この日の乗下車駅

西武鉄道
・東飯能
・高麗
・東吾野
・武蔵横手
・西吾野
・吾野
・正丸
・芦ヶ久保
・横瀬
・西武秩父
秩父鉄道
・御花畑
・影森
・野上
・長瀞
・上長瀞
・皆野
・親鼻
・黒谷
・大野原
・秩父
・浦山口
・武州中川
・武州日野
・白久
・三峰口

 

 

 

 


 

         
7月5日

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