2001 8 5 (日)
晴れ |
|
◆◆◆ 夏休みはおトクな切符が勢ぞろい ◆◆◆ |
|
|

櫛型ホームが並ぶ西鉄福岡の駅は、洒落たモダンな造りで駅ビルの中にある |
夏休みの期間中は「スタンプラリー」を開催する鉄道会社が数多くあり、通常は乗り放題となる切符を発売していない路線でも、このときばかりは一日乗車券を発売する所が結構ある。「スタンプラリー」とは、特定の駅に設置されたスタンプを押しながら、その収集を競い合うゲームのようなもので、毎年多くの路線で開催されている。私にとってスタンプの方はどうでもよく、目当ては一日乗車券にあり、昨年は東急、京王、京成の全駅を制覇した。西日本鉄道もこの時期に限り、大牟田線、太宰府線、甘木線が全線乗り放題となる一日券を2000円で発売しているので、ここぞとばかりに福岡までやって来たわけである。夏本番を迎え、おまけに九州という土地柄からして、暑さのあまり相当悲惨な状況に陥ることが予想されるが、それは覚悟の上だ。夏しか売らない切符なのだから仕方がない。それよりこういった切符を発売してくれること自体、感謝しなければならない。 |
|
|

都市部にある駅というのはイマイチ風情に欠ける気がする
井尻にて |
西鉄福岡の駅でお目当ての一日券を購入し、まずは本線にあたる大牟田線を一駅一駅降りながら進む。数分毎にどんどん電車がやって来る都市部の路線なので、時刻表を検討する必要はなく、来た電車に乗ればそれで済む。頑張ればその分多く駅を回れるので、スタートダッシュの勢いが残っているうちに、できるだけ前へ進みたい。このような降り方は、各駅の素顔に触れるという本来の駅めぐりの趣旨からは少々外れるかもしれないけれど、都市部の駅には、のんびりと滞在したくなるような風情あふれる駅が少ないので、それならばさっさと先へ移動した方がいい。日本全国すべての駅に降り立つ、という無謀とも言える記録への挑戦でもあるわけだから、好みの駅でなければ、足跡を記すだけで十分だ。どんどん下車駅が増えていくというのは、それだけで手応えを感じるもので、このような大手私鉄の駅めぐりというのは、まるでマラソン競技でもやっているかのようだ。 |
|
|

数は少ないが完全な無人駅もいくつか存在する 味坂もその一つ |
気温は午前中から早くも30度を超えたようで、覚悟はしていたとはいえ、想像を絶する暑さだ。電車に乗っている分には涼しくて快適なのだが、わずか一駅の乗車では、たいしてその恩恵にはあずかれない。エアコンが効いた待合室があるのは主要駅くらいで、小さな駅となると、せいぜい日影を探して直射日光から逃れることくらいしか手立てはない。まったくえらい時期にえらい所へ来たものだ、と自分の物好きさにはホトホト呆れてくるが、なにも今に始まったことではなく、近ごろはもうすっかり慣れてしまった。そんなことより、降りる駅は限られているのだから、今日頑張れば、その分明日は楽になる、という思いから、休憩を取るのももどかしく、どんどん先へ行きたくなる。その勢いは、いったいどこにこんな気力が残っているのか、と自分でも感心してしまうほどで、人間というものは、極限状態まで達すると、不思議な力が出るらしい。 |
|
|

長い階段を昇らなくてすむ駅は助かる 白木原にて |
もっとも、階段を昇り降りしなければならない駅はあまり多くないので、乗り降りを繰り返すこと自体は、そんなに苦痛ではないのだ。だからへたに駅で休むよりも、たとえわずかな時間とはいえ、涼しい電車に逃げたくなる。結局休憩を取るタイミングは失うこととなり、ほとんど惰性で降り続けてきたと言った感じだ。その結果、今日一日で38駅もの制覇を成し遂げるという好成績を修めることとなったが、さすがにここまでやると、足腰も立たないくらいくたくたになってしまった。降りた駅の印象は頭に残っているものの、どれがどの駅だったかまでは、はっきりとは思い出せず、本当に単なる記録としての駅めぐりに終始してしまったようだ。しかし徹底的に降りまくってみるというのもそれはそれで面白いもので、終わった後のこの充実感がたまらないのだ。とにかくこれで、明日はかなり楽になることが確実となったので、割合早い時間に終わらすことができるだろう。 |