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町中をコトコト走る路面電車は見ているだけでも楽しい |
早朝6時34分、一夜を走り続けた「北斗星3号」に別れを告げ、函館駅に降り立つ。ときにはこんな風に現地までダイレクトに寝台特急で乗り付けてみるというのも悪くない。かなり高価な乗り物だが、横になっているうちに着いてしまうというのは大変魅力的で、また時間的にも無駄がなく、金額に見合っただけの価値はある。特に今回は久々に長期の旅となるので、体力的なことも踏まえて、安さよりも快適さを優先したのだ。市電の運転は7時からなので、到着時刻もまさにベストタイムと言える。今日はこの函館市内を走る路面電車の電停を、1000円で発売している一日券を使って乗ったり降りたりするのだ。平成4年に東雲線が、その翌年には宮前線が廃止され、スリムになった函館市電だが、それでもまだ26の電停があり、なかなか降り甲斐がある。私鉄駅初の北海道でもあり、それだけでも気合いが入る。昇り始めた秋晴れの太陽が目に眩しく、すがすがしい一日の始まりだ。 |
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駅自体に面白みはないが、気軽に乗り降りできるのが路面電車の魅力 競馬場前にて |
面倒なようで意外と面白いのが路面電車の駅めぐりの特徴で、町の様子がよく分かり、道路から直接乗り降りできる気軽さから、結構ハマることが多い。個々の駅そのものに面白みはないけれど、町を歩く感覚で、自ずとカウント数が増えていくというのは魅力だ。となりの駅までは300メートル程度しかないので、適度に歩きも取り入れてみる。電車は5分間隔で間断なく走り、赤、青、黄色と実に色とりどりの電車が、路面の上をカタコト走り抜けていく様は、見ているだけでも楽しい。同じ都市部の鉄道でも、地下鉄と比べると、乗り降りの楽しさにおいては天と地ほどの差がある。湯の川温泉や五稜郭公園、元町教会など沿線には数多くの観光スポットが目白押しで、市民の足だけでなく、観光客にも大いに利用されている。余談だが、この一日券は夜景で知られる函館山頂行きのバスにもそのまま乗れるので、かなりおトクな切符と言える。 |