2001 9 24(月)    晴れ

 ◆◆◆ 「海底基地」へと続くケーブルカー ◆◆◆ 



海底駅から体験坑道駅までは長い通路で結ばれている

函館を8時4分に出る快速「海峡2号」で早くも北海道を後にする。青函トンネルに突入し、闇の中を突っ走ること30分余り、列車はトンネル内に設けられた駅のひとつである竜飛海底に到着する。この駅は通常の旅客駅と違い、非常事態時に乗客を安全に避難させるために設けられた防災設備を観光場所として開放したもので、下車には2040円の見学整理券が必要となる。私を入れて14名の降車客があり、興味を持つ人は結構いるようだ。海面下140メートルというとんでもない所に、まるで迷路のように広がる巨大な空間は、まさに「海底基地」と呼びたくなるほどで、そのスケールの大きさには圧倒されてしまう。係員に従って長い通路を歩き、いくつかの扉をくぐり抜けると、地上へと続くケーブルカーの乗り場に行き当たる。特殊な乗り物のようだが、運輸省管轄のれっきとした鉄道であり、このケーブルカーの駅の制覇こそが今日の私の目的だったのだ。



海底駅への出入口となる青函トンネル記念館駅

ここは体験坑道という名の駅で、駅名標もちゃんとある。ドアが閉まり、今度は地上へと向かうトンネルをゆっくりと登って行く。778メートルの日本一短い鉄道だが、随分長く感じるのは、真っ暗な中を行くせいだろうか。線路に沿って一直線に続く階段があり、地下にホームがある上越線の土合駅の構造に似ているといえば似ている。通常ケーブルカーというのは、上下の駅から同時に発車して、中間地点ですれ違うのが普通だが、ここのはすれ違いがなく一両のみが行ったり来たりするだけで、こういう例はケーブルカーでは珍しい。やがて光が見え始め、地上の駅である青函トンネル記念館に着く。太陽の光が眩しく、なぜかホッとする。ここは本州の先端部分に位置する竜飛崎で、海峡を隔てて北海道や下北半島を一望することができる。なかなか面白い体験で、海底駅の見学とともに、お薦めの観光スポットと言える。今日の収穫は数こそ2駅と少ないが、非常に価値のある2駅となった。



鉄道が大好きという大阪から来た岡村智子さん 三厩にて

岬で一時間あまり滞在した後、再びケーブルカーで地底へと潜り、快速「海峡4号」で竜飛海底を後にする。今日はもう特別予定はなく、「周遊きっぷ」のメリットを生かして津軽線を三厩まで一往復してくる。さっきの見学コースで、鉄道が大好きという女の子と知り合い、しばらく行動を共にする。彼女の口からキハ22だの腕木信号機だのという言葉がポンポンと飛び出し、さすがにこれには驚いてしまう。鉄道好きの女の子は何人か知っているが、いずれも乗りつぶし等の旅行派が主流で、車両に興味を示した人物は、女の子では珍しい。青森に着く頃にはすっかり日も暮れ、昨日に引き続き実にのんびりとした駅めぐりとなった。効率という点から見れば、まったく話にならないほど無駄な時間を過ごしたわけだが、もともと駅めぐり自体が無駄なこととも言えるので、旅の要素を盛り込めた今日のような行動の方が、却って充実した駅めぐりと言えるのかもしれない。

 

この日の乗下車駅

青函トンネル
     記念館

・体験坑道
・青函トンネル
      記念館

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

         
9月23日

9月25日