2001
10
31 (水)
晴れ |
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◆◆◆ 気合いもろとも一気に阪神電鉄を制覇! ◆◆◆ |
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梅田を発車後、次の福島までは地下を走る 福島にて |
神戸に地下鉄海岸線が開業したのを記念して、今年の7月7日から、阪神電鉄全線と地下鉄海岸線が乗り放題となる「阪神ゆめかもめチケット」という切符が770円で売り出された。便利な切符が出たものだ、といずれ大いに活用させてもらおうと思っているうちに、10月も終わりになったしまった。実はこの切符、10月末までの期間限定で、今日が最後の発売日なのだ。今回あわてて大阪にやって来たのは、この切符を行使しての阪神電鉄の制覇がそもそもの目的で、まさにぎりぎりセーフという形となった。関西には、大半の私鉄が乗り放題となる「3dayチケット」という切符があり、それには阪神電鉄も含まれているので、そんなにあわてなくても何とかなるのだが、それだと一日あたりの単価が1700円近くになるので、それよりも半値以下で済む切符が魅力的だったのだ。みみっちいようだが、特定の切符にこだわってみるというのも、なかなか楽しいものなのだ。 |
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高架駅というのは都会らしさがよく表れている 千船にて |
阪神電鉄自体は、今年3月、西宮東口駅の廃止に合わせて、一度だけ訪れたことがあるが、あの時はその駅だけが目的で、制覇したのは通り道となる西九条と梅田を含めて3駅のみで、本格的に回るのはこれが初めてとなる。対象となる駅は39駅にも達し、日の短い今では、いくつ回れるのか見当もつかない。とにかく行ける所まで行ってみよう、と張り切って下車を開始する。各駅停車の運転間隔は、ラッシュ時が12分毎、データイムは10分おきとなっている。ラッシュ時の方が少ないのは、間に準急が加わるからで、各駅停車しか使えない私には、却って迷惑な話だ。たかが2分の違いでも、10駅目には20分もの開きが出るわけで、少しでも先へ進もうという身には、この差は結構大きい。しかし12分あれば、かなりの余裕が生まれるので、楽しみながらこなしていくには、本当はこのくらいのゆとりがあった方がいい。10分ではあわただし過ぎ、写真を撮るだけで精一杯だからだ。 |
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駅前から続く鉄製の柵は、混雑時に備えてのものだろう 甲子園にて |
味気ない部類に入る都市部の駅めぐりだが、昨日が最悪の地下鉄だったせいか、今日は結構楽しく感じる。テンポよく快調に飛ばして行く様はとても爽快で、これぞ都市部の駅めぐりの醍醐味といった感じだ。とりあえず、疲れるまではガンガン行こうなどと調子に乗っているうちに、休憩を取るタイミングを失ってしまったが、休もうと思えばいつでも休めるので、気持ちには余裕がある。それに、確かに地下鉄よりは楽しいとはいえ、駅自体はそんなに魅力的なものではないので、特に時間をかけてしげしげと眺めるほどのものではなく、それならばさっさと次へ進んだ方がいい。鉄橋の上にホームがある武庫川や、野球開催日の熱気が伝わってきそうな甲子園など、興味を引かれる駅はいくつかあったが、それでもじっくりと時間をかけて観察するほどのものではなく、それよりも、遠くまで来ているのだから、一つでも多くカウント数を増やしたいと思ってしまう。 |
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久寿川の出入口は高速道路のガード下にあり駅前はガランとしている |
早朝からずっと激しく動き回っているので、腹の減り方は早い。昼も過ぎるとさすがに何か食べなくては体がもたなくなってくる。まあこれがいつもの都市部の駅めぐりのパターンであり、通常ならこのあたりで食事を兼ねた休憩を取るところだ。今日もそのつもりで、そろそろ昼食にしようか、などと考えていたのだが、この後のことを検討しているうちに、そんな悠長なことは言っていられなくなってしまった。最初の予定では、行けるところまで、ということでのんきに構えていたのだが、このまま休憩抜きでぶっ飛ばせば、日没間際の5時くらいまでに、阪神の全駅を終わらせることができる可能性が出てきたからだ。電車はかっきり10分間隔でやって来ることが決まっているので、順番にそれをたどって行けば、これから日没までに回れる駅数の限界も自ずと分かってしまうのだ。ここで少しでも休憩を取ってしまうと、わずか2〜3駅だけ残してしまうという何とも後味の悪い結果をまねきかねない。 |
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春日野道の駅は地下にあり島式のホームは狭くてちょっと恐い |
かなり悩んだが、体力的にはまだ何とかもちそうだったので、結局ぶっ飛ばす方を選んでしまう。しかしそれからが大変だった。10分毎に次の駅へ進むことはそれまでと変わりないのだが、今度は必ず10分以内に撮影等を済まさねばならないという強迫観念に絶えず付きまとわれるようになり、気持ちに余裕が全くなくなってしまったからだ。一本でも電車をやり過ごしてしまうと、すべてがパアになる可能性があるわけで、まさか都市部の駅めぐりでこんな思いをするとは夢にも思わなかった。もはや完全にやけくそといった感じで、個々の駅の印象はほとんど記憶に残らなくなったが、この緊迫した中で進むスリルも、ゴールが近づくにつれ次第に快感へと変わって行く。そして何とか阪神電鉄の完全制覇を無事成し遂げる。精根は完全に尽き果ててしまったが、今日の達成感はかつてないほどだ。やっぱりこれこそが都市部の駅めぐりの醍醐味なのだ。 |