2001
11
14 (水)
晴れ |
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◆◆◆ 駅で迎える誕生日 ◆◆◆ |
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羽生は秩父鉄道と共同使用の駅 |
乗り放題となる切符の存在がない路線を攻略するのは至難の業だ。関東1都4県に広がる路線網を持つ東武鉄道はその最たるもので、総キロ数は463.3キロにも及び、計201もの駅を数える。夏休みを中心に多くの私鉄が参加する「スタンプラリー」にも東武鉄道は無関係で、栃木県のごく一部を除き、通常は乗り放題の切符がまずないと言っていい。だがそんな東武鉄道にも、年に一日だけ、一部の地域ではあるが、乗り放題の切符を出す日がある。11月14日の埼玉県民の日がそれで、この日に限り、埼玉県内の東武鉄道に一日中乗り放題となる「埼玉県民の日 フリー乗車券」が460円で発売されるのだ。地域限定とはいえ埼玉県内だけでもかなりの駅があり、去年の同じ日もこの切符を使って東上線と越生線を制覇している。今年もこのチャンスを逃すまい、とまだ暗いうちから出発し、さっそく埼玉県へとやって来る。伊勢崎線や野田線などが今年のターゲットだ。 |
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建て替えられたきれいな駅も目立つ 姫宮にて |
今日の課題は、何も考えずにただひたすら降りること。日光方面へも路線を延ばす東武鉄道は、その性質上観光路線としての色彩を合わせ持つが、今日のターゲットである埼玉県内に関しては、完全に都心への通勤路線と考えてよく、したがって降り方は通常の都市部の駅めぐりと変わらない。ただ他の日に代用することができず、チャンスは今日限りなので、いくら気軽に日帰りできる関東地区とはいえ、途中で挫折することは許されない。その意味では気合いの入れ方がいつもと全然違い、とにかく一駅でも多く回ることを心がけるだけだ。こういう降り方は、駅を味わう点においては完全に邪道といえるのだが、どうせ今日一日だけのことだし、こういう記録的なことに執着してみるのも、そう悪いことではない。それに、このごく少ないチャンスをどこまで活かし切れるか徹底的に追求してみるのも、それはそれでなかなか壮観ではないか。駅めぐりはゲーム的な要素もあるのだから。 |
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野田線には意外と味わい深い駅が多い 大和田にて |
そんな降り方とはいえ、地下鉄やモノレールの味気なさに比べればずっとましで、特に野田線に入ると、わりと味のある古めかしい駅が目立つようになり、結構楽しめる。階段の昇り降りなしに、ホームからダイレクトに外へ出られる駅が意外に多く、体力的にもそんなに激しい疲労を伴うわけではない。慌ただしいとは言っても、各駅だいたい10分くらいは滞在時間がとれるので、売店でパンを買ってかじりながら移動するくらいのことならできる。それに日の短い季節なので、午後3時も過ぎれば、早くもラストスパートに入ってしまい、それくらいならぶっ飛ばしても何とか付いていける。次々と駅を制覇していく醍醐味は、それが今日一日だけに与えられた特権であるだけに、普段にも増して爽快だ。昨日までの予報では、天気が少し気がかりだったが、空は見事に晴れ渡り、運も味方してくれたようだ。少し肌寒くなったが、それくらいの方が都市部の駅めぐりには適している。 |
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都心に近づくにつれ近代的な造りの駅が増えてくる 新田にて |
実を言うと、今日11月14日は、私の誕生日でもあるのだ。しかも今回は40歳になるという節目の年でもあり、できれば今日だけはこんなことをやりたくなかったというのが本音だ。そういえばJRの駅めぐりを始めたのも30歳という節目の年だったし、考えてみれば、何年かのブランクはあるにせよ、もうかれこれ10年もの長きにわたり、駅めぐりに歳月を費やしていることになる。これには自分でもホトホト呆れてくるが、まあこんな人生があってもいいのではないか。先のことは分からないが、案外50歳になるときも、まだこんなことをやっているかもしれず、さすがにそれを思うと滑稽になる。それはともかくとして、今日の成果は38駅となかなかのもので、去年と合わせ、東武鉄道も3分の1以上片づいた。やっぱり今日あえて駅めぐりを決行したことは正解だったようだ。そして私にとって、これこそが最も相応しい誕生日の過ごし方だったといえるのかもしれない。 |